『愛をしらないあなたを知らない』
きみが飲みきった後の コーヒー缶には水が入っている 飲み口が冬の朝のように光っている そんなことを考えていたくらいだから きみが帰ってくるまでに解ったことなんて、ない ため息の管理に失敗していただとか そういう事は後になってわかったことである でも今はあまり関係ない、窓の内はモクっている 隣の部屋ではそろそろカボチャが煮上がるらしい ちょうど君が息を吐き出すあたりで 同じく息を吐き出していた それから細くて短い煙突を見ていた それを眺める君は微笑みを浮かべた そのように思いたかった こおり砂糖は溶けたかどうか 煙が散乱反射して見える 非日常は日常である 知らないことは山積している 背を向けた君は台所で 刃物を握っている

どんな詩であっても、向こうから押し付けられるのが不愉快なのは、「今」見たくないからです。不用意な時に、これが君だよと見せられても、不躾なやつだなと感じると思います。というか、そういう出会いが鏡になることは不可能です。鏡を見せられる時は注意される時です。ひろい意味で。 鏡は気づいたらそこにあって見惚れちゃったとか、ガラスに何となく自分が反射していて髪型を直すとか、自分から探して歯を磨くとかしたいです。主体が自分側にある時が鏡です。個人的な感想です。 詩には待っててもらいたいです。ずっとそこで待っててもらえたら、本当にいつになるか分からないけれど、見てみようかなと思える可能性に近づけます。その時には、作者がもういなくなっていたり、これを覗いているのは自分だけだ状態になったりもします。(そんな詩と人はもう・・かっこいいよね。) だから、もし詩を作ることを望むなら、望んでしまうなら、怒られることを覚悟して動くしかありません。怒られはしなくても傷つきはするでしょう。30年後に、偶然誰かに出会えることを幸運だと思いながら、物事を現象させるしかありません。 人の手を離れた時、そこに置いてある詩に僕の横顔は映っていると思います。気づかないけど。

客観的な本質的な詩は存在しないと思っていたり、物事が詩である事の付加価値を感じていなかったりするなら、敢えて詩である事や詩人である事を公言する必要が無くて、なんなら、そうじゃないと言っていた方が態度として好きです。 少し残念ですが詩の事を、「もに」って言い直す必要が微塵も感じなくなりました。もう少し言っていたかった気がします。 詩に救われた事があって、夢中になったけれど、どんどん離れていきます。詩というもの、詩を愛する人たちから、1番遠いところに行きたいです。そうなりたいです。

手術しました。
怖かったし
恥ずかしかったけれど、
飛び込んでよかった。


病院では、
言われるがまま、
指示のあるままに
それに従いました。
自分の思うようにしようとか、
しないほうがいい。
これくらいならいいなとか、
思わない方がいい

自分では計り知れないもの、
手に負えないものと向き合う時、
ここから先を諦めようと思う。
ここから先のそのラインを、
ちゃんと見定められたらうれしい。

The end of Final Chocolate cosmic Inflation .

「ツギノテ」1日目
2日目

腹の背(フクノセ)

イベントのご案内です。高岡で開催される、
{ツギノテ}という名前のフェアに、本と腹の背を持って出店します。
腹の背というのは、磁器でできたお皿の形に似た物で、食べものや何かを載せたり壁にかけたりできます。

金沢21世紀美術館特別展
チョコレート
至高の名を与えられしもの

市民ギャラリーA

2023/10/ 28( 土 )~ 11/03( 金 ・ 祝 )
開場時間 10:00~18:00

藤木卓さん @minamoft との共作
2作品を展示しています。

1.
Satoshi Oka+Takashi Fujiki
This is also Cosmo
2023
sound data
2:00 min.
Collection of the artist
 
2.
Satoshi Oka+Takashi Fujiki
Chocolate COSMO(S)
2023
sound data
7:00 min.
Collection of the artist

手製本で遠女という本を作りました。
8つの文字列を組み合わせて1つのモジュラー詩を作り、そのモジュラー詩を組み合わせて1つの本になっています。モジュラー詩を構成する文字列1つ1つが、それぞれで詩でありながら、8つの文字列から構成されるモジュラー詩も1つの詩です。そして1冊の本全体でも1つの詩になっています。詩のこういう作り方を、モジュラー方式とかモジュラー形式とか呼ぼうと思います。
文章における詩の形式では、前の行と後ろの行のせめぎ合いで何かを現象します。8つの文字列で構成されるモジュラー形式の詩では、1つの文字列が「1行」に該当します。一冊の本で見渡すときは、1つのモジュラー形式の詩が「1行」に該当します。
イメージはこのような感じです。

5/29日、受付の最終日に思い立って、「TOYAMA ADC 2023 審査会」に応募しました。
出品作は「遠女」と「展示会の案内状」です。
6/3 13時〜からはYoutubeで二次審査の様子が配信される様です🐥どうなってるかわからないですが、森田ムー子の名前があればたぶん自分です。

松本古市やブックデイとやまというイベントに出店したりしていました。

色々色をためしていました。

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