展示会で、6月の審査会で入選した作品が展示されます。
森田ムー子は、手製本「遠女」と、展示会「ふつう生活。」の案内状の2点です。

富山デザインフェア2023 TOYAMA ADC展 2023

[開催期間] 令和5年9月29日(金)から10月1日(日)

      10:00~18:00(最終日は17:00まで)

[会  場] 富山市民プラザ アトリウム・ギャラリー

手製本で遠女という本を作りました。
8つの文字列を組み合わせて1つのモジュラー詩を作り、そのモジュラー詩を組み合わせて1つの本になっています。モジュラー詩を構成する文字列1つ1つが、それぞれで詩でありながら、8つの文字列から構成されるモジュラー詩も1つの詩です。そして1冊の本全体でも1つの詩になっています。詩のこういう作り方を、モジュラー方式とかモジュラー形式とか呼ぼうと思います。
文章における詩の形式では、前の行と後ろの行のせめぎ合いで何かを現象します。8つの文字列で構成されるモジュラー形式の詩では、1つの文字列が「1行」に該当します。一冊の本で見渡すときは、1つのモジュラー形式の詩が「1行」に該当します。
イメージはこのような感じです。

5/29日、受付の最終日に思い立って、「TOYAMA ADC 2023 審査会」に応募しました。
出品作は「遠女」と「展示会の案内状」です。
6/3 13時〜からはYoutubeで二次審査の様子が配信される様です🐥どうなってるかわからないですが、森田ムー子の名前があればたぶん自分です。

松本古市やブックデイとやまというイベントに出店したりしていました。

16日が最終日の展示会「ふつう生活」では「遠女」という本を発表しています。この本は、文字列に於いて自分が実現(共有)したいアイデアを実現できた本です。ぼくは他称抽象化愛好家自称を自称していますが、つまり何を愛好しているかというと「抽象化」です。それは抽象画のような曖昧なものを指向するのではなくて、「複雑なものを単純化する」ということです。「高次元のものを、それよりより低い次元のものに置き換える」というような感覚でもあります。これをふまえて、「遠女」という本が何を答えとして提出できたのかというと、「愛をしらないあなたを知らない」という文字列です。「遠女」は112篇くらいで構成されていますが、最終的にそれらはこの一文に集約されます。nikeのロゴマークは、それだけではあまり効果を持たないけれど、そこにスポーツのスター選手やサモトラケのニケの物語が付随するときに、四次元ポケットになりえます。あなたが見つけることができたものは引き出せるのです。自分にとって今回見つけることができ据えることができた「愛をしらないあなたを知らない」という文字列は、112篇があるおかげで四次元ポケットになっています。(でも)やはりこのことが大切なことです。液晶画面を見つめるように、低次元のものに高次元のものを見出していけることは、抽象化愛好家の喜びです。自己満足も大概にしたほうが良いと思うし、実際には実績ないですが、あるいみ前途有望です。前途有望はみんなそうですよね。謎と時間が無限にあると思うから。だからタロットカードのTHE FOOLの精神をもって、一見終着地に感じるこの場所から自由でいたいなと思います。し、その必要があります。大それた事を言うわけでもなく、面白さを提供してくださる漫画家さんはとてもかっこいいと思うので、こういう機会がなかったら黙って作り続けられる人でいたいと思う。そういう人を素敵だと思うから、だから今回は書いておきます。

展示「ふつう生活」をしています。
「ふつう」なんて事を言われても、普通なんて星の数ほどあるわけだし、こんなふうに断定されても、あなたの「ふつう」と重なり合わない。あり得ないことがありふれた世界で、普通に普通は普通じゃない。だから、この時点から先、あなたの感じうるものが実体をもつ。普通にどこでも真っ当です。だからあなたの生活です。そこにあるのは、ふつう生活。それは、どこからともなく強制されてしまう道から、丁寧に、足を踏み外していく生活です。

2023年4月1日から、展示会「ふつう生活」をはじめます。
会場は富山県滑川市にある「古本いるふ」です。
お皿や本や動画など、いろんな器を展示販売します。

素地と釉薬のミスマッチをプラスに反転させられる一手、そういう類のものが全てのものにはある気がするしあって欲しいと思っています。条件はある程度限られています。だからマイナスに思えるものを裏返す事が出来る何か、それを見つけられたら面白いのだけれど。

こんにちわ。文字列や画像や立体などで色々な器をつくる詩人です。いっしょに楽しめるとうれしいですので挑戦します。よろしくおねがいします。

こんにちわ。文字列や画像や立体などで色々な器をつくる詩人です。今は無法地帯の詩の分野ですが、おもしろいと思います。作品を通してお伝えできればと思っています。よろしくおねがいします。

おもしろいかなと思って、自分の最新の文章を「古い文章」として掲載していたのですが、本当に「古い文章」になったことに驚いています。

いま作っている本は、高尚なものではないと思います。
高尚ってどこから?という疑問はさておきですが、
ここは自分で注目しているポイントです。
何のために注目してるのかというと、
心地よい話しかけ方をしたいという自分の欲求です。
なぜその欲求があるのかというと、いろんな人に届く話しかけ方をしたいと思っているからです。

なぜ、その手段が、高尚をさけているかというと、
ジーンズに似合うものにしたいからです。

ぼくはジーンズが好きです。
高尚であることとジーンズを好きであること、
ここの選択には、私の独断と偏見が多分に含まれていることを肝に銘じます。

私は頼まれてもいない事をしている者である。

2017年に手製本を200冊担いで、気になっている本屋さんへ営業の旅にでました。

その時に書いたブログがあります。
もしよろしかったら覗いてみてください。

「出帆事情 本を担いだ旅の顛末」
https://hantoumei-blog1.tumblr.com/page/4

今、幸せなご縁があり、新しく出版させて頂く本を作っています。
おもえばずっと同じ本を作り続けています。

2007年7 月2日に初版第一刷が世に出た「きみは金色の雨になる」に、巡回していた本屋さんで出逢いました。山本賢藏さんが示してくださった世界が、自分を救い続けてくれています。
このとき、本がもつ力に魅了され、自分もホッチキスで中綴じした8pの冊子を作り、喫茶店に置いてもらったりするようになりました。
ページが8pなのは、手に入りやすいA4の紙1枚を文房具屋さんのコピー機でコピーすれば、手書き原稿でも簡単に本文を生産できたからです(当時)。
冊子の種類が増えた頃、これらを1冊の本にまとめると、集積の力の他に、別の新たな「もの」が生まれるのではと感じ、手製本をはじめました。

言葉を書き留めては、眺め眇めつして、組み合わせ、8pの1編をつくります。この形式なのは、8pの中綴じ冊子が制作の礎になっていることと、短文でありながら流れを作れるような気がするからです。
いわゆる詩とよばれる分野の文字列では、1行とその前後の行の「せめぎ合い」になると思います。その行間の距離がいろんなものを現出させるのかなと思います。8pージあると、1pージが1行の役割のようなことを果たせるのではと淡い期待を抱いています。ですので、1ページで1つの印象を生みながら、8ページでも別の印象を生み出せる。そうであって欲しいと願うのは、オムニバス形式の短編小説のようなことなのかもしれません。

そんなこんなで「くらげランプ」という6冊セット(80遍くらい収録)の本を作りました。その後、くらげランプを解体し再構築して「そらける」(8遍収録)と「本日祝日」(4遍収録)を作りました。その後、全く何も書くことがなくなった数年があり、じたばたしましたが、「ナスを焼いたりネギを切ったり」(1遍収録)を制作。
しました。
今とりかかっている本は、『実は同郷』の「そらける」「本日祝日」「焼きナス」の同窓会です。事情聴取の方が的確なのかもしれません。それぞれの思い出話しをして終わるのではなく、
各々の記憶をもちより、知らなかった接近遭遇を確認しています。共通の友人や知人、同じ会場にいたはずのライブの話などしています。
噂のムー子が君のことだったんだとわかったり、同じ高校に通っていたことが判明したり、
記憶していたことが現実ではなかったことが
わかってきたりしています。
今だからこそ見える目で、世界を捉え直すことがとてもおもしろいです。

バックトゥーザフューチャーで、過去に戻ることは、「過去に戻るという今を生きている」だけだと思っているので(意識の連続性が過去らない)、僕の中ではマーティーは過去に戻っていません。周囲の状況が変わっても、ずっと自分を生きていることが変わらないと思っているのですが、
今ぼくが取り組んでいることも、そうだといいなと思います。
これを書いていて、自分はいつも過去を振り返ってばかりで、結局は何も新しい生産ができていないと感じてきたのですが、自分を励まそうと思う。
もうちょっとそれをやっていいよと思う。

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